【 説明 】
スウェーデンの Upsala Ekeby(ウプサラエケビィ)社に1944〜63年にかけて在籍した
UEを代表するアーティスト、
Ingrid Atterborg(イングリッド・アッターボリ)のデザインによる
シガレットホルダー ”Tri”のご紹介です。
製造されたのは、63〜64年のかけてのたったの1年間。
同シリーズは、他にも花瓶やアッシュトレイ、小物入れや絵などがあります。
まるで日本のお猪口のようなサイズのこちら、
カタログでは見たことがありましたが、
実物を見てその釉薬の美しさに思わず見とれてしまいました。。。☆
まだまだ50年代を感じるモザイクのようなデザインに、
各部違う色の釉薬を塗り分けて、
さすが釉薬の魅力に夢中だった彼女の作品だけあります♪
また、本体自体も、通常の粘土に荒い砂の粒を混ぜることによって
仕上がりの表面が粗くなるよう、彼女が独自に開発した技術によるもの!
なんでもないように見えるかも知れませんか、
轆轤でまわしたりできませので、一度普通の粘土で形を作って整えたうえに、
更にこの粘土を塗り込む。。と言うとても手の込んだものなのです。。。☆
このままシガレットホルダーとしてはもちろん、
小物入れとして、リングやアクセサリーを入れておくのもいいですね。
☆ Ingrid Atterborg(イングリッド・アッターボリ) ☆
1920年生まれ。
40年代初めにスウェーデン第2都市のヨーテボリの工芸学校に学ぶ。
卒業後、自分のアトリエを持つが
44年にUEに正式に入社してから、退社するまでの63年まで、
UEを代表するアーティストとして活躍する。
新しい技術の開発に特に興味を持っており、
今まで使われたことのない釉薬を使用したり、
使う粘土も、砂粒のまざった特殊な粘土、またそれを使った製品を開発し、
その新しい技法はすぐに他の工房からもコピーされるほどの人気商品に。
彼女にとっての転機は、3年に一度ミラノで行われる美術展覧会:
ミラノ・トリアンナーレ で54年に金賞を受けてから。
その後UEで引き続き活躍する傍ら、公共の場への作品作成や、
またミラノの陶器会社でテーブルウェアーのデザインを担当したりと
大変有名になりました。
彼女の作品は、ストックホルムの国立美術館をはじめ、スウェーデン国内および、
ロンドンの Victoria & Albert Hallなどでも展示されています。
〜 日本では、Gustavsberg社ほどは知られていないと思いますが、
スウェーデン陶器製品を代表する窯の一つです。
以下、Upsala Ekeby社について簡単にご説明致します。 〜
1885年、スウェーデンの北にある有名な大学町・ウプサラ
(日本からの留学生も多いようですね。)のEkeby村で、
当初はタイル・レンガの製造を主にしておりましたが、
1920年頃からそれでま外国の製品をコピーしていたのをやめ、
アーティストやデザイナーを雇用し、
オリジナル・デザインのスウェーデン陶器を製作するようになりました。
20〜50年代にかけ、西欧では良く知られる一大ブランドに成長しましたが、
時代の流れにともない70年代に閉窯。
今では、ウプサラ・エーケビィ(ゲフレ)の作品は、
多くのアンティーク・コレクターの間で取引されるようになりました。
【 コンディション 】
★★★★☆
若干の使用感・経年劣化が見られるとは思いますが、
特に目立つダメージのない大変良い状態です。
内側と底にシールの残りがありますので、
気になるようでしたらぬるま湯につけて優しく拭いてあげてください。
【 原産国 】 スウェーデン
【 スタンプ 】 UE Sweden 2670 Abg
【 サイズ 】 縦・横 6m 高 5cm
【 重量 】 150g( 商品のみ )
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