【 説明 】
スウェーデンの Upsala Ekeby(ウプサラエケビィ)社に1949〜72年にかけて在籍した
Mari Simmulson(マリ・シムルソン)のデザインによる花瓶”Aster”のご紹介です。
製造年は、59-60年の2年間の大変レアなお品。
同シリーズでは、他に高杯のようなボウルや小さな絵皿などがございます。
全体的な雰囲気から50年代のデザインを彷彿とさせるこちらの一点。
以前何回かご紹介した
”Ester”シリーズの作品と雰囲気が似ておりますね。
こちらで、シャモテーと呼ばれる小さな粒の入った粘土を利用しておりますので、
表面に小さな凸凹がつき、こちらの作品の良いアクセントとなっており、
また、デコーは、太いクレヨンでつけたような葉っぱのモチーフで、
その葉っぱのラインの間に、白お花が描かれたオリジナルな仕上がりです。
また、口の部分も丸いのではなく、”三角”の形をしているのも面白いですね。
花瓶としてはもちろん、
このままで芸術品のような風格がございますので、
床の間や飾り棚にオブジェとして飾っていただいても素敵です。
一点スウェーデンの良い花瓶を。。。とお考えの方に、また、
市場に殆ど出てこない大変レアなお品ですので、
Mari Simmulsonの作品コレクターの方にも是非お進めの一点となります。。。☆
☆ Mari Simmulson ☆
30年代にアラビア社につとめ、
40年代にはGustavsberg StudioのWilhelm Kage(ヴィルヘルム・コーゲ)に師事した
素晴らしい履歴があるだけあって、
彼女の作品は、ストックホルムナショナルミュージアム、V&Aロンドンを始め、
その他世界各国の美術館にてコレクションされています。
72年にエケビィ社が閉じるまで活躍したデザイナーで、
彼女の作品は、同社のコレクター達の間で高価に取引されている人気アイテムです。
〜 日本では、Gustavsberg社ほどは知られていないと思いますが、
スウェーデン陶器製品を代表する窯の一つです。
以下、Upsala Ekeby社について簡単にご説明致します。 〜
1885年、スウェーデンの北にある有名な大学町・ウプサラ
(日本からの留学生も多いようですね。)のEkeby村で、
当初はタイル・レンガの製造を主にしておりましたが、
1920年頃からそれでま外国の製品をコピーしていたのをやめ、
アーティストやデザイナーを雇用し、
オリジナル・デザインのスウェーデン陶器を製作するようになりました。
20〜50年代にかけ、西欧では良く知られる一大ブランドに成長しましたが、
時代の流れにともない70年代に閉窯。
今では、ウプサラ・エーケビィ(ゲフレ)の作品は、
多くのアンティーク・コレクターの間で取引されるようになりました。
【 コンディション 】
★★★★☆
若干の使用感・経年劣化は見られますが、
特に目立つダメージなどのない大変良い状態です。
【 原産国 】 スウェーデン
【 スタンプ 】 UE Sweden 4380 MS
【 サイズ 】 直径 3.8x3.8(口径)-10.8(底径)cm 高 15cm